What’s new
おらが町トゥールーズのオルガン再訪計画
先月末は沢山の方にノートルダム大聖堂のためのチャリティコンサートにお越し頂き、ありがとうございました。皆さまからお預かりした寄付金は、無事に大使館に納付されたそうです。詳しい金額が出ましたら、改めてお知らせ致します😊
追記: 純利益50万円を寄付いたしました!
https://www.uenogakuen.ac.jp/university/news/2019/post_242.html
さて、9月のサラダ音楽祭まで日本での公式演奏はお休みですが、8月は有志の皆様と共に、オルガン見学ツアー@フランス・トゥールーズをさせていただきます。私はツアコンと通訳の旗振り役をしつつ、郊外の町ガイヤックで演奏予定です。
↑ 留学中、私を支えてくれた18、19世紀建造の歴史的オルガンの一部。これらは、日本ではどんなに大金を出しても絶対に買えません(文化財として保護されてるので、外国に移設不可)
オルガン音楽は「楽器と空間ありき」で作品が生まれるため、日本で五線譜とにらめっこしながら狭い音楽室で練習しているだけでは理解できない事、足りない要素がものすごく沢山あります。
長い残響と楽器の響きを体験することで、今までモヤモヤした疑問が解決、目からウロコ!
そんな感動体験に取り憑かれた「ぐーたら(good talent)」なメンバーが集まります😆
その準備のため、今年は毎年恒例の軽井沢追分教会でオルガン合宿を7月の連休に行わせていただきました。
梅雨寒の軽井沢は4日間中3日半が雨模様でしたが、今年も緑豊かな環境と素晴らしい楽器、音楽礼拝、そして豊かな食卓に恵まれました。
現在はフランス現地との事務的な交渉・連絡に仏語で四苦八苦です。頑張ります!
連休のご報告
連休前半は、満開の桜の軽井沢にて、師匠の演奏会と講習会の仏語通訳マラソンの4日間で平成を駆け抜けました。
仏語と日本語の脳の切り替えは、帰国当初よりマシになったかも。昔は日本人にフランス語喋ってしまったり、適切な日本語が出てこなくて頭抱えてました😅
師匠の明快なレッスンは、外国人にもとても分かりやすいです。そしてレジュメ力も見習わねば。
そして令和に入り、水戸芸術館でヴァイオリンの南條由起さんと一緒に「令和初の」プロムナードコンサートスペシャルでした。
ここのリハーサルは、ホール閉館後の前日夜。23時半までせっせと音作りと音合わせです。
ホールの職員Kさんにも音色のバランスを聞いていただき、お世話になりました!
翌日の本番は、立ち見を含む250人のお客様で大入り大盛況!連休もいうこともあり、家族連れのお客様も多かったです。
新年をお祝いするルター派の賛美歌「暁の星のいと美しきかな」を演奏した際は、オルガンの「星(Zimbelstern)」をキラキラと回しました!
次回は6月28日(金)に演奏予定です。チラシの解禁次第お知らせしますね。
師匠の来日公演
パリ国立高等音楽院教授・ヴェルサイユ宮殿オルガニストである師ミシェル・ブヴァール、康子先生のツアーのお手伝いをさせていただきます!
お二人とも年々音に深みと凄みを増し、私はその背中に全く追いつける気配がありません(苦笑)ぜひたくさんの方に演奏を聞いていただきたいです。
4月25日(木)18時30分〜 明治学院大学 チャペルコンサート
http://www.meijigakuin.jp/concert/
4月27日(土)14時30分〜 片倉キリストの教会 デュオコンサート
https://katakura.blog.so-net.ne.jp/2019-03-10
4月28日(日)14時半〜軽井沢追分教会(宇山ブヴァール康子)
http://www.oiwake-church.com/worship.html
4月29日(月)軽井沢コルネ音楽堂 ミシェル・ブヴァールリサイタル&マスタークラス(1日目)
4月30日(火)マスタークラス(2日目)
https://karucornet.exblog.jp/30206852/
4月16日(火)NHK ニュース7に出演しました!
パリ・ノートルダム大聖堂の大火災の速報を受けて、ショックの余り徹夜をしてしまった私ですが、その日の午後に何と「ニュース7」でノートルダム大聖堂のオルガンについてお話しさせて頂くことに❗️
急な出演でしたが、お陰様で全国から沢山の反響を頂きました。ありがとうございました(^^)
そして本日、引き続き芸劇のオルガンとガルニエさんに取材が入りました。高井さんのコメントと現場制作力、そしてスタッフの皆様のチームワークはまさにプロ!惚れ惚れしながらロケを見学しました♡
ノートルダムの長い歴史の中で、オルガンもいつも順風満帆だったわけではありません。フランス革命時には、バルバストルが「ラ・マルセイエーズ」を弾くことで、暴徒と化した民衆による破壊から楽器を守りました。それでも木製の百合の装飾が斧で切り落とされ、今に至ります。
100年前には、セーヌ川の氾濫で損傷を受けたオルガンの修復費用を集めるために、盲目のオルガニストのヴィエルヌが長く危険な船旅でアメリカに渡り、演奏ツアーを行いました。そのような歴史がこの21世紀にも繰り返されることになろうとは…。
フランス人の心の拠り所であり、世界の人々にも愛されるノートルダム大聖堂が必ず復活してくれることを信じて、これから支援ができたらと思います。