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門下発表会 in 所沢ミューズ

今年の門下発表会は、所沢市民文化センターMUSEにて開催します!!!
2000席の大ホール、4段鍵盤のシンフォニックタイプのリーガ―オルガンです。いつ見ても大きいなぁ…。
私の門下生の半分くらいがオルガンスクールOBなので、故郷に帰るような感覚とのこと。
来週の本番に備えて、今月からレッスンとリハーサルを重ねています。
門下生自身で選んだ曲は、定番のバッハが少数派で、このオルガンに合わせたロマン派や近現代の大曲が並びます。
トリは、何とロイプケ(私の芸大卒業演奏会の曲)のフーガ。これがまためちゃくちゃカッコイイのです!
ノンストップ3時間半の発表会、講師はひたすら黒子(アシスタント)として頑張ります。
上半期の活動

年明け以降、Facebookのみの更新となってしまい申し訳ありません。早くも年の前半が終わろうとしていますが、お陰様で充実の日々でした。→牙がはみ出るソラ男さん( ´艸`)
【3月】
神奈川県民ホール最後の公演に出演しました。素晴らしい演奏家に囲まれてドキドキしながら、柿沼唯さんのフーガ「太陽」を演奏。譜読みはまさに精神修行でしたが、宇宙的な響きが音にできた時は感動!作曲者ご本人にも喜んでいただけて嬉しかったです。閉館後の県民ホールの行方は心配ですが、こんなに長く愛された楽器、ぜひ残ってほしいです。
【4月】
日本基督教団弓町本郷教会「ひるのいこい」。素敵なステンドグラスの教会。沢山のオルガニスト仲間たちが聴きにきてくださいました!オルガンの前で「ぐー」ポーズ。
【5月】
①日本基督教団島之内教会(大阪)にてリードオルガンの演奏会。戦火を生き延びたオルガンがよみがえり、同じリード属のクラリネットの柳楽さんとの初共演も終始楽しかったです。リクエストでベートーヴェンの「田園」シューベルトの「即興曲」を弾きましたが、癒しの音からオーケストラ的な大音量も出る素晴らしい楽器でした。
②豊田市コンサートホールにてソプラノ広瀬奈緒さんと共演。とにかく美しい天使の歌声の広瀬さんによる名曲の数々と、美しい楽器と音響で、癒しの夕べをお届けしました♪
【6月】
➀津田塾大学にて、毎年恒例のオルガン講座を開催させて頂きました。創立者の津田梅子先生は敬虔なクリスチャンで、建学の精神はキリスト教が柱となっているそうです。チャペルのオルガンについて学び、試奏をするイベントでしたが、目をキラキラさせて弾いてくれる学生さんを見ると、つられて笑顔になります☺️
②今週末は土浦交響楽団にてサンサーンスの「オルガン付」を演奏させて頂きます。お近くの方、ぜひ!
門下発表会

明けましておめでとうございます。
昨年も色々な場所で色々な方と素晴らしい音楽を共有させて頂き、心より感謝致します。
今年も良い演奏と指導ができるよう頑張ります!
年度末が近づく今月は、弟子や学生の演奏会が続きます。
1/10(金):聖パウロ教会ランチタイムコンサート
https://www.nskk.org/tokyo/church/paul/
1/19(日):洗足こども短期大学(YOUKON)で、パイプオルガン履修の学生が前田ホールのパイプオルガンを演奏します。
https://kodomo.senzoku.ac.jp/archi
そして1/26(日)は恒例の門下発表会です。今回はバッハの「オルガン小曲集」がテーマで、演奏者それぞれが曲目解説を執筆します。
私も皆に混じってちょっとだけ弾きます。それぞれの勉強の成果がうまく出せますように♪
今月の演奏会

12/15、チェコのクリスマス・ミサに出演いたします。
https://www.concertsquare.jp/blog/2024/2024102510.html
チェコでは誰もが知る、喜び溢れるクリスマスミサです☆彡
古典派的技巧が全開のオルガンソロパートは、初めて弾いた一昨年は心臓バクバクでしたが、3回目となる今回はようやくオケや合唱を聞く余裕が出てきました。今年は新しくなったばかりのカトリック洗足教会の楽器で演奏します。冒頭に、オルガンソロも少し弾かせて頂きます♪
そして今年最後の本番は、12/22(日)の「所沢で第九を」でオープニングでトッカータとフーガを演奏させていただきます!(こちらは早くも受付終了だそうです)
http://tokophil.com/daiku.html
古典派大会

演奏会報告。写真は、10月の北とぴあ国際古楽音楽祭の中のコンサートの様子です。沢山の立ち見のお客様に恵まれました☆
https://kitabunka.or.jp/event/16824/
今年の音楽祭は今年はモーツァルトのオペラ『皇帝ティートの慈悲』がメイン演目でした。素晴らしいオケと合唱陣に支えられたソリスト、特に嫉妬や憎悪、そして改心を歌うヴィッテリア役は、深みある歌声と表現力が素晴らしかったです!
で、私は10月のコンサートでは『皇帝ティートの慈悲』のアリアと、同年に作曲された『魔笛』のパパゲーノのアリア、そして「自動オルガンのためのアンダンテ」そして「ティートの慈悲」初演時にチェンバロを弾いたという、クハシュの珍しい「ファンタジア」(本邦初演?)を弾かせて頂きました。
ピアノが台頭した古典期、パイプオルガンは古い時代の楽器(今風に言うとオワコン?😅)扱いされて急速に力を失ったため、バロック期やロマン派に比べると作品が極端に少ないです。モーツァルトも「自動オルガン」といって、本来は機械オルガンのために書かれた作品で、人間が弾くのための作品は残していません。そのため、私も古典派が一番演奏経験に乏しく「どんなレジストレーションとタッチで弾く?」という疑問が付いて回っていましたが、今回の演奏とオペラ鑑賞を通じて、改めて自分の中のモーツァルト像が更新され、ようやく自分の中の答えが出た気がします。今週末の古典派のミサの演奏に生かしたいです。